診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前 8:30-12:00 | ● | ● | - | ● | ● | ● | - |
午後 3:00-5:00 | ● | - | - | ● | - | - | - |
夜間 5:00-7:00 | - | ● | - | - | ● | - | - |
※休診日:水曜・日曜・祝日(往診随時・手術随時)
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膀胱炎は、膀胱の内側を覆う粘膜に細菌が感染することで発症する疾患です。
特に女性に多く見られ、日常生活に支障をきたす場合があります。放置すると、腎盂腎炎など重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、早期発見と適切な治療が重要です。
本記事では、膀胱炎の定義、原因、症状、診断、治療について、わかりやすく詳しく解説します。
膀胱炎とは、膀胱の内側を覆う粘膜に細菌が感染し、炎症を引き起こす疾患です。
膀胱は、尿を一時的に貯留する器官で、感染により膀胱壁の損傷や浮腫が生じると、頻尿や排尿時の痛みなどの症状が現れます。
膀胱炎は、急性と慢性に分類されます。急性膀胱炎は、突然発症し、数日から数週間で治癒する一方、慢性膀胱炎は、症状が長期間持続したり、繰り返し再発したりします。
膀胱炎の主な原因は、大腸菌などの細菌感染です。女性は尿道が短く、膀胱に近いため、細菌が侵入しやすく、膀胱炎になりやすい傾向があります。
また、女性ホルモンのエストロゲンは、膀胱粘膜を保護する働きがありますが、閉経後はエストロゲンの分泌が減少するため、高齢女性は膀胱炎のリスクが高くなります。その他の原因として、以下のようなものがあげられます。
膀胱炎の代表的な症状は以下の通りです。
これらの症状は、個人差が大きく、すべての症状が現れるとは限りません。また、症状の程度も様々です。軽度の場合は、自然に治癒することもありますが、症状が強い場合や、数日経っても改善しない場合は、医療機関を受診する必要があります。
膀胱炎の診断は、問診と尿検査により行われます。医師は、症状や発症のきっかけ、既往歴などを詳しく聞き取ります。特に、過去に膀胱炎に罹患したことがあるかどうか、性交渉との関連性があるかどうかなどを確認します。
尿検査では、尿中の白血球や細菌の有無を調べ、炎症の程度や原因菌を特定します。尿試験紙を用いた定性検査では、白血球やニトリットの存在を調べます。白血球は、炎症の指標となり、ニトリットは、大腸菌などの細菌の存在を示唆します。尿沈渣検査では、顕微鏡下で尿中の細胞や細菌を直接観察します。
尿培養検査では、尿中の細菌を培養し、原因菌の種類や抗菌薬に対する感受性を調べます。
必要に応じて、膀胱鏡検査や画像検査を行う場合もあります。膀胱鏡検査では、尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、膀胱粘膜の状態を直接観察します。
腫瘍性病変や結石の有無、炎症の程度などを評価します。画像検査では、超音波検査や CT検査により、膀胱や腎臓の形態的異常を調べます。
膀胱炎の治療は、原因となる細菌を排除し、症状を改善することを目的とします。治療方針は、症状の重症度や原因菌の種類、患者の年齢や合併症の有無などを考慮して決定されます。
膀胱炎の主な治療は、原因菌に効果のある抗菌薬の投与です。医師が症状や検査結果に基づいて、適切な抗菌薬を選択します。急性単純性膀胱炎の場合、第一選択薬は、ニューキノロン系やセファロスポリン系の抗菌薬です。これらの薬剤は、大腸菌などのグラム陰性桿菌に対して高い効果を示します。
通常、3〜7日間の内服が必要です。症状が改善しても、指示された期間は服用を続けることが重要です。
複雑性膀胱炎や再発性膀胱炎の場合は、抗菌薬の種類や投与期間を調整する必要があります。尿培養検査の結果に基づいて、原因菌に感受性のある抗菌薬を選択します。
カテーテル留置例や免疫不全患者では、広域スペクトラムの抗菌薬を使用することがあります。再発を繰り返す場合は、低用量の抗菌薬を長期間投与する予防的治療を行うこともあります。
抗菌薬治療と並行して、以下のような生活習慣の改善も必要です。
生活習慣の改善は、膀胱炎の再発予防にも役立ちます。
膀胱炎を予防するためには、以下のような措置が効果的です。
膀胱炎は、適切な治療と予防措置により、多くの場合、早期に改善します。しかし、繰り返し発症する場合や、症状が重い場合は、泌尿器科専門医への相談が必要です。膀胱炎を放置すると、腎盂腎炎など重篤な合併症を引き起こす可能性があります。定期的な検診と自己管理により、膀胱炎を予防し、健康な生活を送りましょう。
膀胱炎は、決して軽視できない疾患です。早期発見と適切な治療が何よりも大切です。症状が現れたら、恥ずかしがらずに医療機関を受診しましょう。医師や看護師は、プライバシーに配慮しながら、丁寧に対応してくれます。自己判断で市販薬を使用することは避け、必ず医師の指示に従って治療を進めることが重要です。
また、パートナーとのコミュニケーションも大切です。性交渉が膀胱炎の原因となる場合は、パートナーにも理解と協力を求めることが必要です。お互いに清潔を保ち、排尿後の衛生管理を徹底することで、再発を防ぐことができます。
膀胱炎は、女性にとって身近な疾患ですが、男性も決して無縁ではありません。前立腺肥大症や尿道狭窄など、男性特有の要因により、膀胱炎を発症することがあります。男性も、排尿症状に異変を感じたら、泌尿器科を受診しましょう。
膀胱炎は、私たちの日常生活と密接に関わる疾患です。適切な予防措置と早期治療により、膀胱炎から身を守りましょう。健康的な生活習慣を心がけ、膀胱炎に負けない強い身体を作ることが何よりも大切です。