泌尿器科うえむらクリニック
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 8:30-12:00 | ● | ● | - | ● | ● | ● | - |
| 午後 3:00-5:00 | ● | - | - | ● | - | - | - |
| 夜間 5:00-7:00 | - | ● | - | - | ● | - | - |
※休診日:水曜・日曜・祝日(往診随時・手術随時)
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性病、または性感染症(STI)は、性的接触を通じて伝播する感染症です。
これは、膣性交、肛門性交、口性交を含み、感染はバクテリア、ウイルス、寄生虫によって引き起こされることがあります。
特に重要な点として、多くの性病が初期段階では無症状であるため、感染者自身が病気に気づかないまま、他者に感染を広げてしまう可能性があることです。
性病は、未治療のまま放置すると、重大な健康問題を引き起こす可能性があり、特に妊娠中の女性の場合、胎児への影響も考慮しなければなりません。
性病には多くの種類があり、クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペス、ヒトパピローマウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などが一般的です。
これらの性病は、それぞれ異なる症状と合併症を引き起こし、異なる治療法が必要となります。
例えば、クラミジアは抗生物質で治療可能ですが、HIVは現在のところ治癒する方法はありません。
| 感染症 | 病原体 | |
|---|---|---|
| 細菌 | 梅毒 淋菌性尿道炎 咽頭炎 子宮頚管炎 直腸炎 軟性下疳 | 梅毒トレポネーマ(スピロヘータ) 淋菌 軟性下疳菌 |
| ウイルス | 性器ヘルペス 尖圭コンジローマ 子宮頚部がん 伝染性軟属腫 B型・C型肝炎 AIDS | 単純ヘルペスウイルス ヒト乳頭腫ウイルス(HPV) 伝染性軟属腫ウイルス B型・C型肝炎ウイルス HIV |
| マイコプラズマ | 非淋菌性尿道炎 不妊症 | ウレアプラズマ・ウレアリチクム |
| クラミジア | 鼠径リンパ肉芽腫 結膜炎 新生児肺炎 非淋菌性尿道炎 子宮頚管炎 精巣上体炎 前立腺炎 卵管炎 不妊症 | クラミジア・トラコマチスL1-L3型 クラミジア・トラコマチスD-K |
| 真菌 | 外陰部・膣カンジタ | カンジタ・アルビカンス |
| 原虫 | 膣トリコモナス症 | 膣トリコモナス |
| 寄生虫 | 疥癬 毛ジラミ症 | 疥癬(かいせん)虫 毛ジラミ |
クラミジアトラコマティスによる感染症でもっとも多い性病です。
淋菌による感染症。男性尿道、女性子宮頚管に感染し放置すると副睾丸炎や腹膜炎の原因となります。
単純ヘルペスウイルスによる感染によって、性器に水疱や潰瘍ができる病気です。発症には初めて感染したときと、すでに潜伏感染していたウイルスの再活性化によるときとの二種類あります。通常初めての感染は症状が強く病変も広いことが多く、再発の場合は初発と同じ部位に小さい病変で現れ症状が弱いのが一般的です。
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染によるイボ(良性腫瘍)で男女とも性器や肛門周囲に発生することが多い。乳頭状、鶏冠状の外観で淡紅色または褐色調のものが多い。ときに巨大化することがある。
性病の原因は、感染した個体との性的接触にありますが、感染の方法は異なります。
性行為による感染は、感染した個体との性的接触を通じて発生します。
これは、膣性交、肛門性交、口性交を含みます。特に、コンドームなどの適切な保護手段を使用しない場合、感染リスクは高まります。
母子感染は、妊娠中または出産時に母親から子供への感染を指します。
HIVや梅毒など、いくつかの性病は、母子感染のリスクがあります。
性病の症状は、感染した病原体と感染部位によって異なります。
一般的な性病の症状には、異常な分泌物、排尿時の痛み、性器や肛門周辺の発疹や潰瘍、痒み、腫れなどがあります。
しかし、多くの性病は初期段階では症状を示さないことが一般的です。
性病の治療は、感染している病原体のタイプに依存します。
バクテリア性の性病(クラミジア、淋病、梅毒など)は、通常、抗生物質によって治療されます。
ウイルス性の性病(ヘルペス、HIVなど)は、抗ウイルス薬で管理されることがありますが、これらの感染は治癒することはありません。
寄生虫性の性病(例:トリコモナス)も抗生物質や他の薬剤で治療可能です。
性病の予防としては、安全な性行為の実践(コンドームの使用など)、定期的な健康診断、およびパートナーとのオープンなコミュニケーションが重要です。
性病は必ず治療が必要ですか?
A
はい、性病(性感染症)が判明した場合は、必ず治療が必要です。
症状が軽度、または無症状であっても、放置すると重大な健康問題を引き起こす可能性があります。
クラミジアや淋病は不妊症の原因となり、梅毒は全身に重篤な合併症をもたらし、HIVは免疫機能を低下させます。
また、無症状の保菌者がパートナーに感染を広げてしまうリスクもあります。
早期発見・早期治療により、多くの性病は完治可能ですので、心当たりがある場合や不安な症状がある場合は、すぐに受診することが重要です。
性病と不妊症は関係がありますか?
A
性病と不妊症には非常に密接な関係があります。特にクラミジアと淋病は、不妊症の主要な原因の一つです。
これらの感染症は無症状のことが多く、気づかないまま放置されると、男性では精巣上体炎や前立腺炎を引き起こし、造精機能に影響を与えます。
女性では子宮頸管炎から卵管炎へと進行し、卵管の癒着や閉塞により卵子の通り道が塞がれ、不妊症や子宮外妊娠の原因となります。
WHO(世界保健機関)の報告では、不妊症の原因の約15~20%が性病に関連しているとされています。
妊娠を希望される方は、ブライダルチェックなどで事前に検査を受けることをお勧めします。
一度治療したら、もう感染することはありませんか?
A
いいえ、性病の多くは治療後も再感染の可能性があります。
クラミジアや淋病などの細菌性の性病は、抗生物質で完治しますが、免疫はできないため、感染した相手と再び性的接触があれば何度でも感染します。
これは風邪と同じような考え方です。一度風邪をひいて治っても、またウイルスに接触すれば再び風邪をひくのと同様です。
再感染を防ぐためには、パートナーも同時に検査・治療を受けること(ピンポン感染の防止)、完治が確認されるまで性行為を控えること、コンドームを正しく使用することが重要です。
治療後も油断せず、予防を心がけてください。
性病の検査や治療をするとパートナーに知られてしまいますか?
A
いいえ、当クリニックではプライバシーを厳守しており、患者さんの同意なくパートナーや第三者に情報が漏れることは一切ありません。
ただし、性病の治療においては、パートナーへの感染拡大を防ぐため、パートナーも同時に検査・治療を受けることが医学的に非常に重要です。
一方だけが治療しても、もう一方が感染したままでは「ピンポン感染」と呼ばれる相互感染が繰り返され、根本的な解決になりません。
可能であれば、パートナーと協力して同時治療を受けることをお勧めしますが、どうしても難しい場合は、医師がその状況に応じた最善の治療方針をご提案いたします。
性病は遺伝しますか?
A
性病そのものは遺伝しませんが、妊娠中の母親が感染している場合、「母子感染」によって胎児や新生児に感染する可能性があります。
これは遺伝とは異なり、妊娠中の胎盤を通じて、または出産時に産道を通過する際に感染が起こるものです。
HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア、淋病、ヘルペスなどが母子感染のリスクがあります。
妊娠前または妊娠初期に性病検査を受け、感染が判明した場合は適切な治療を行うことで、母子感染のリスクを大幅に減らすことができます。
妊婦健診では性病検査が含まれていますので、必ず受診してください。
症状がなくても性病に感染している可能性はありますか?
A
はい、多くの性病は初期段階で無症状であることが非常に多く、これが性病の最も危険な特徴の一つです。以下の性病は特に無症状の保菌者が多いです:
無症状率が高い性病
・クラミジア:男性の約50%、女性の約80%が無症状
・淋病:女性の約50~80%が無症状
・HIV:初期感染後、数年~10年以上無症状のことも
・梅毒:初期の症状が軽く見過ごされやすい
・HPV(ヒトパピローマウイルス):多くの場合無症状
無症状でも検査を受けるべき状況
・不特定多数との性的接触があった
・パートナーが性病と診断された
・新しいパートナーができた時(ブライダルチェック)
・妊娠を考えている
・過去1年以内に複数のパートナーがいた
症状がないからといって安心せず、心当たりがある場合は積極的に検査を受けることが、自分とパートナーの健康を守ることにつながります。
性病の予防法はありますか?
A
性病の予防には、以下の方法が効果的です:
最も重要:コンドームの正しい使用
・すべての性行為(膣性交、肛門性交、口性交)で使用
・性行為の最初から最後まで着用
・正しい装着方法を守る
その他の予防策
・信頼できる特定のパートナーとの関係を維持
・不特定多数との性的接触を避ける
・定期的な性病検査(年1回、またはパートナーが変わった時)
・パートナーとオープンに性病について話し合う
・HPVワクチン接種(子宮頸がん予防)
・B型肝炎ワクチン接種
注意点
・ピルや避妊リングは妊娠を防ぎますが、性病は防げません
・性器以外(口や肛門)からも感染します
・アルコールや薬物の影響下では判断力が鈍り、リスクが高まります
100%の予防法はありませんが、これらを実践することで感染リスクを大幅に減らせます。
性病の検査はどのように行いますか?痛みはありますか?
A
性病の検査方法は、疑われる感染症や部位によって異なりますが、ほとんどの場合、痛みはほとんどありません:
主な検査方法
尿検査
・クラミジア、淋病の検査
・朝一番の尿が最適(初尿採取)
・痛みなし
血液検査
・HIV、梅毒、B型・C型肝炎の検査
・採血のみ(通常の採血と同じ)
・針を刺す時の軽い痛みのみ
綿棒による分泌物採取
・クラミジア、淋病、トリコモナスなど
・男性:尿道口から綿棒を数センチ挿入(軽い違和感)
・女性:膣や子宮頸管から分泌物を採取(ほとんど痛みなし)
咽頭検査(のどの検査)
・オーラルセックスによる感染のチェック
・のどを綿棒でこする(軽い違和感、嘔吐反射)
視診
・ヘルペス、コンジローマなど
・見るだけなので痛みなし
検査結果は通常2日~1週間程度で判明します。プライバシーに配慮した結果説明を行いますので、ご安心ください。
オーラルセックスでも性病に感染しますか?
A
はい、オーラルセックス(口腔性交)でも性病に感染します。これは多くの方が誤解している重要なポイントです。以下の性病はオーラルセックスで感染する可能性があります:
オーラルセックスで感染する主な性病
・咽頭クラミジア・咽頭淋病:のどに感染し、無症状のことが多いが、他者への感染源となる。性器感染より治療に時間がかかる
・ヘルペス:口唇ヘルペスから性器へ、または性器ヘルペスから口唇へ感染
・梅毒:口腔内の病変から、または性器の病変へ感染
・HPV:咽頭がんのリスク要因となることも
・HIV:リスクは低いが、口腔内に傷があると感染リスク上昇
注意点
・咽頭感染は無症状のことが多く、気づかないまま感染源となる
・「妊娠しないから安全」という誤解は危険
・オーラルセックスでもコンドームの使用が推奨される
「普通の性行為じゃないから大丈夫」という考えは誤りです。あらゆる性的接触にはリスクがあることを理解してください。
性病かもしれないと不安ですが、恥ずかしくて受診をためらっています。どのように診察が進みますか?
A
ご安心ください。泌尿器科医にとって性病診療は日常的な医療行為であり、恥ずかしがる必要は全くありません。多くの患者さんが同じ不安を抱えて受診されています。
診察の流れ
1. 問診(約10~15分)
いつから症状があるか
どのような症状か(分泌物、痛み、発疹など)
最後の性的接触はいつか
パートナーの有無や症状
2. 診察(必要に応じて)
視診(性器や皮膚の状態確認)
触診(リンパ節の腫れなど)
必要最小限の範囲のみ
3. 検査
尿検査、血液検査、分泌物検査など
痛みはほとんどなし
4. 結果説明と治療
2日~1週間後に結果説明
陽性の場合は適切な治療を開始
当クリニックの配慮
完全予約制でプライバシー厳守
同性スタッフによる対応も可能
わかりやすく丁寧な説明
診察は必要最小限の範囲のみ
領収書の記載にも配慮
歯科で虫歯を治療するのと同じように、体の不調は専門医に相談するのが当然です。
「もしかして」と思ったら、早めの受診が最善の選択です。
放置すると症状が悪化したり、パートナーに感染を広げたりするリスクが高まります。
一歩踏み出す勇気が、健康な未来への第一歩です。
※このFAQは一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスに代わるものではありません。
症状や治療については、必ず医師にご相談ください。